言葉は力、と言われます。自分の考えや主張をしっかりもって、それをはっきりと人に伝えるには、
言葉の力を磨くことが是非とも必要です。もちろん、まず正しく美しい日本語力を身に付けること
が第一です。でも、グローバル化がますます進展する21世紀を子どもたちがたくましく生き抜くには、
それだけでは十分ではありません。今や国際的共通語ともなった英語のコミュニケーション能力を
身に付けることが、どうしても必要な時代になりました。
このような視点から、去る7月12日、
「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想−英語力・国語力増進プラン−」
を発表しました。これは、昨年の「英語指導方法等改善の推進に関する懇談会」の報告を基礎に
しつつ、更に大勢の有識者からご意見をうかがいまとめたものです。まさに戦後初の体系的な英語力
アップの戦略です。
<「英語が使える日本人」の目標をどこにおくか>
学校段階ごとに、目指したい英語力の目標を初めて具体的に提示(中学校卒業段階では挨拶、
応対等の平易な会話等、高校卒業段階では日常の話題に関する通常の会話等ができる程度。
大学では各大学が目標を設定。)いずれも、子どもたちに強制はしません。
<質の高い英語教員をどう確保するか>
英語教員のもつべき英語力の目標値も設定(英検準1級、TOEFL550点、TOEIC730点 程度)、
5年間で中・高の全英語教員6万人に能力に応じた研修を実施。
外国人教員の活用を促進、週1回以上は外国人が授業に参加。英語が得意な地域の人材を活用。
<英語の学習意欲をどう高め、英語学習をどのように支援するか>
大学入試センター試験でリスニングテストを導入(平成18年度実施を目標)。
全課程を英語で授業する大学・学部などを重点的に支援。
高校生の留学を促進。
<小学生への英語教育にどう取り組むか>
小学校の「総合的な学習の時間」を使っての英会話活動を支援。
次の学習指導要領の改訂に向けて、小学生にどう教えるかなどの研究の開始。
<日本人の国語力をどのように高めるか>
子どもの読書活動を推進、ディベート力等表現力を重視し国語力を総合的に向上。
我が省としては、この構想に基づき、できるものから直ちに実施に移し、必要なものは平成15年度概算要求に
盛り込み、政府予算案ができた時点で「行動計画」として決定する予定です。今回の構想によって、
「10年勉強しても話せない」と酷評されてきた我が国の英語教育を抜本的に改善し、子どもたちに、21世紀の
世界にのびやかにたくましく生きる力を持ってもらいたいと考えています。
※文部科学省ホームページ参照